チャイ作りにおいて、スパイス選びと同じくらい重要なのが「ベースとなる茶葉」の存在です。
自宅でチャイを淹れたり、お店でチャイを飲む中で、茶葉の個性が仕上がりを大きく左右することを実感しています。
実は、ミルクやスパイスをたっぷり入れるチャイの場合、ストレートティーとは異なり、ある程度安価な茶葉でも全く問題ありません。大切なのは、短時間で、かつ少量の茶葉で濃厚な茶液を抽出できるかどうかです。
今回は、チャイのベース作りに最適な茶葉の種類と、おすすめのブレンド方法についてご紹介します。
チャイ作りに適した2つの茶葉タイプ

濃厚な風味を引き出すために、まずは茶葉の形状に注目しましょう。チャイには以下の2タイプが適しています。
圧倒的なコクを出す「CTCタイプ」
「Crush(潰す)、Tear(引きちぎる)、Curl(丸める)」という工程を経て作られた粒状の茶葉です。
茶葉が引きちぎられて表面積が大きくなっているため、短時間の抽出でも茶葉本来の渋みやコクが出やすいのが最大の特徴です。
身近なティーバッグにもよく使われているため、袋を開いて中身の茶葉を取り出して使うのもおすすめです。
繊細な香りを楽しむ「BOPタイプ」
BOPとは「Broken、Orange、Pekoe」の略です。
枝の先端にある若くて柔らかい芯芽(オレンジペコー)を、2〜3mmほどの細かいサイズにカットした茶葉のことをBOP茶葉と言います。
茶葉本来の上品で繊細な香りと、美しい水色(抽出液の色)を存分に楽しむことができます。
OPやBOPなど、茶葉についてもっと詳しく知りたい方はこちら👇

チャイにおすすめの代表的な産地と銘柄
ここからは、おすすめする代表的な茶葉の銘柄をタイプ別にご紹介します。
力強い味わいの「CTC茶葉」
- アッサム(インド):19世紀にイギリスが初めて紅茶の栽培に成功した、世界最大の紅茶産地です。たっぷりの雨とヒマラヤ山脈からの風によって、独特の渋みと深い味わいが作り出されます。チャイの王道とも言える茶葉です。
- イラム / ジャパ(ネパール):ネパール最東端のイラム郡はダージリンに似たさわやかなマスカットフレーバーが特徴ですが、そこからさらに南へ進んだ標高が低く気温が高い「ジャパ地方」では、アッサムに似たチャイ向きの茶葉が多く生産されています。
- ケニア(アフリカ):1960年代以降に本格的な栽培が始まった、比較的新しい産地です。広大な大地で育った茶葉はマイルドで飲みやすく、そのほとんどがティーバッグ用に加工されています。
華やかな香りを楽しむ「BOP茶葉」
- ディンブラ(スリランカ):紅茶ならではの華やかな味と香りを持ち、一年を通して水色が安定している使い勝手の良い茶葉です。スパイスやフルーツを使ったアレンジチャイとも相性抜群です。
- ルフナ(スリランカ):スリランカ南部に位置する、標高600m以下の最も低い産地で作られます。気温が高いため葉が大きく成長し、発酵が強くなることで生まれる「どっしりとしたスモーキーな味わい」が特徴です。スパイスやチョコレートと合わせるのがおすすめです。
気分に合わせて楽しむ!おすすめのブレンド比率
チャイは1種類の茶葉で作るのももちろん美味しいですが、気分に合わせて複数の茶葉をブレンドすることで、より奥深い味わいを表現できます。

爽やかさを楽しみたいとき
イラム:ディンブラ = 6 : 4
紅茶本来の華やかさをしっかりと感じられる配合です。
カルダモンやフェンネル、柑橘類といった清涼感のあるスパイスやフルーツのチャイとよく合います。
甘く濃厚なチャイを楽しみたいとき
アッサム:ルフナ = 5 : 5
コクとスモーキーな味わいを存分に楽しめる、力強い配合です。
チョコレートやシナモンなどを使った、甘い香りのアレンジチャイにぴったりです。
おわりに
茶葉の知識を少し深めるだけで、いつものチャイ作りがもっと楽しく、自由になります。
ぜひご自身の好みに合った「最高のベース茶葉」を見つけて、オリジナルのチャイを探求してみてくださいね!

