カフェのメニューで並んでいることの多い「チャイ」と「ロイヤルミルクティー」。
どちらも「お鍋で煮出した濃厚なミルクティー」というイメージがありますが、実は発祥した国も、作り方のこだわりも全く異なる飲み物だということをご存知でしょうか。
今回は、似て非なるこの2つのミルクティーの「決定的な違い」を紐解きながら、その日の気分に合わせた美味しい選び方をご紹介します。

決定的な違いは「スパイス」と「発祥地」
結論から言うと、この2つの最大の違いは「スパイスの有無」と「生まれた国」にあります。
- チャイ:インド発祥。スパイスと砂糖をたっぷり入れ、茶葉と一緒に煮出す
- ロイヤルミルクティー:日本発祥。茶葉の香りを引き出し、ミルクのコクを味わう(スパイスはいれない)
それぞれのルーツと特徴を、もう少し詳しく見ていきましょう。
チャイ(Chai)| スパイス香る、インドの国民的飲料
「チャイ(चाय)」は、お茶を意味するヒンディー語です。わたしたちや日本のカフェが普段「チャイ」と呼んでいる、スパイスの入った甘いミルクティーは、正確には「マサラチャイ(スパイス入りのお茶)」と呼ばれます。
発祥はインド。イギリス植民地時代に、良質な茶葉は輸出に回され、インド国内には細かく砕けた売り物にならない茶葉(ダストティー)が残されました。
その渋くて強い茶葉を美味しく飲むために、お水とたっぷりのミルクで長時間煮出し、お砂糖とスパイス(カルダモン、シナモン、ジンジャーなど)を加えて力強い味わいに仕立てたのが始まりです。
特徴
お水とミルクを最初から火にかけ、茶葉もスパイスも一緒にグツグツと煮出すため、スパイスの刺激と強いコク、しっかりとした甘みが特徴です。
ロイヤルミルクティー | 茶葉の香りを極めた、日本生まれの優雅な1杯
「ロイヤル」とつくためイギリス発祥と思われがちですが、実は日本で生まれた和製英語です。1960年代に、日本の紅茶専門店(リプトンのティーハウスと言われています)が、イギリス式のミルクティーを日本人向けによりリッチな味わいにアレンジして提供したのが始まりとされています。
特徴
スパイスは一切入れません。また、作り方にも明確な違いがあります。
いきなりミルクで煮るのではなく、「まずは少量のお湯で茶葉をしっかり開き、紅茶の香りを抽出してから、ミルクを加えて温める」のが基本です(※ミルクは沸騰させません)。
これにより、紅茶本来の芳醇な香りと、ミルクのまろやかさが両立した上品な味わいになります。
今日の気分で選ぶ、至福のミルクティー
ルーツを知ると、カフェでの選び方や、おうちでの楽しみ方も少し変わってきますね。
🌿 こんな時は「チャイ」がおすすめ
- スパイスの香りでリフレッシュしたい
- 冷えた身体を芯から温めたい
- 甘みとコクでしっかりとした満足感がほしい
☕ こんな時は「ロイヤルミルクティー」がおすすめ
- 茶葉本来の香りを純粋に楽しみたい
- ケーキや焼き菓子と一緒にティータイムを過ごしたい
- ホッと心を落ち着かせたい
似ているようで、それぞれに独自の進化を遂げてきた2つのミルクティー。
その日の体調や気分に合わせて、ぜひ最高の一杯を選んでみてください。
Information
チャイとロイヤルミルクティーの違い・まとめ
チャイ(マサラチャイ)
・発祥:インド
・特徴:スパイスが入っている
・作り方:水とミルク、茶葉、スパイスを一緒にグツグツ煮出す
・味わい:スパイシーで力強いコクと甘み
ロイヤルミルクティー
・発祥:日本(和製英語)
・特徴:スパイスは入っていない
・作り方:少量のお湯で茶葉を開かせてからミルクを加え、沸騰させずに温める
・味わい:紅茶本来の豊かな香りとミルクのまろやかさ

