チャイの味わいを決める「牛乳」の選び方。本場の味に近づく秘密とは?

美味しいチャイを淹れるために、茶葉やスパイスと同じくらい、いや、それ以上に重要な役割を果たすのが「牛乳」です。実は、長年チャイ作りを研究してきたプロたちも「これだけは変えない」と口を揃える、ある特定の牛乳があります。

今回は、インド本場の牛乳事情に少し触れながら、日本で最高の一杯を淹れるための「牛乳の選び方」をご紹介します。

インドの牛乳は「ビニール袋」で売られている?

日本で牛乳といえば、紙パックや瓶に入ったものがスーパーに並んでいるのが当たり前ですよね。 しかし、チャイの本場であるインドやネパールでは、少し事情が異なります。

現地では、牛乳は「無殺菌」の生に近い状態で、なんとビニール袋に入って売られていることが多いです。

無殺菌のため、買ってきたら必ず家で煮沸させなければなりません。そのまま冷蔵庫に入れると、次の日には腐ってしまうほどデリケート。しかし、その分口当たりは非常に軽やかで、飲み終えた後もさらっとしています。この「生乳本来のサラッとしたコク」こそが、本場のチャイのベースになっているのです。

※最近ではインドのスーパーでも殺菌済みの牛乳や、パック・瓶タイプの牛乳も増えてきましたが、流通の事情もあり、まだまだこうした昔ながらのスタイルが残っているようです

日本で本場の味に近づけるなら「低温殺菌牛乳」一択

では、日本ではどんな牛乳を選べば良いのでしょうか?

日本のスーパーで売られている牛乳のほとんどは「UHT(超高温殺菌)」と呼ばれる処理がされています。120℃以上で数秒間殺菌することで、あらゆる菌を死滅させ、日持ちを良くする製法です。 非常に安全で便利ですが、高温を加えることでたんぱく質が変化し、独特の「ねばねば感」や「におい」が生まれてしまいます(牛乳嫌いの方が苦手とする、あのにおいです)。

そこでおすすめしたいのが、「低温殺菌牛乳(パスチャライズド牛乳)」です。

63〜65℃という低い温度でじっくりと殺菌されるため、たんぱく質の変性が少なく、インドの生乳に近いサラッとした口当たりが保たれます。

この低温殺菌牛乳を煮詰めてチャイを作ると、コクはしっかりあるのに、後味が心地よく喉元を通り過ぎる、何杯でも飲めるような軽やかな仕上がりになります。

おまけ:植物性ミルクでも、もちろんOK!

牛乳のお話をしましたが、もちろん豆乳、オーツミルク、アーモンドミルクなどの植物性ミルクを使っても、美味しいチャイは作れます。

体質やその日の気分に合わせてミルクを変えられるのも、手作りならではの魅力ですよね。 一番大切なのは、「チャイを飲んでほっと一息つきたい」という、気持ちが満たされること。

次回スーパーでお買い物をするときは、ぜひ「低温殺菌牛乳」を探してみてください。きっと、いつものチャイがぐっと本格的な味わいに進化するはずです。

Information

チャイにおすすめの牛乳・まとめ

低温殺菌牛乳(パスチャライズド牛乳)
・殺菌方法:63〜65℃で30分間
・特徴:熱によるたんぱく質の変性が少なく、生乳に近いサラッとした口当たり
・チャイへの影響:コクがありながらも、後味が軽く何杯でも飲める仕上がりに。

豆乳やオーツミルクでも
体質や好みに合わせて、植物性ミルクでアレンジするのもおすすめです