チャイに最適な茶葉の選び方。コクを出す「CTC」と香りの「BOP」

美味しいチャイを作るための第一歩。それは、ミルクやスパイスに負けない「しっかりとしたベース(土台)」を作ってくれる茶葉を選ぶことです。

ストレートティーを楽しむ時は、茶葉の繊細さや高級感が重視されますが、チャイの場合は少し違います。ミルクとスパイスをたっぷり入れるため、短時間でしっかりと濃い味が抽出できる茶葉が適しているのです。

今回は、チャイ作りに欠かせない2つの製法「CTC」と「BOP」の違いと、代表的な産地の茶葉をご紹介します。

濃厚なコクを引き出す「CTCタイプ」

チャイといえばこれ!と言えるのが「CTC」と呼ばれる製法の茶葉です。

  • Crush(潰す)
  • Tear(引きちぎる)
  • Curl(丸める)

この3つの工程の頭文字をとったもので、見た目は小さな「丸い粒状」をしています。茶葉が細かく引きちぎられているため表面積が大きく、短時間で茶葉本来の渋みや深いコクが抽出できるのが最大の特徴です。

代表的なCTC茶葉

  • アッサム(インド🇮🇳):チャイの王道。たっぷりの雨とヒマラヤの風に育まれた、独特の渋みと深い味わいが特徴
  • ケニア(アフリカ🇰🇪):マイルドで飲みやすく、クセがないため日常使いにぴったり
  • イラム / ジャパ(ネパール🇳🇵):ダージリンに似た爽やかな香りを持つイラムと、標高が低くアッサムに似た特徴を持つジャパ。ブレンドすると風味豊かに

繊細な香りと水色(すいしょく)を楽しむ「BOPタイプ」

もう一つの選択肢が「BOP(ブロークン・オレンジ・ペコー)」です。 枝の先端にある若くて柔らかい芯芽(オレンジ・ペコー)を、2〜3mmに細かくカットした茶葉のことです。

CTCほどの強烈な渋みは出ませんが、茶葉本来の上品で繊細な香りと、美しい水色(抽出液の色)を楽しめるのが特徴です。フルーツやハーブを使ったアレンジチャイにもよく合います。

代表的なBOP茶葉

  • ディンブラ(スリランカ):紅茶ならではの華やかな味と香り。水色が一年中安定しており、使いやすさ抜群
  • ルフナ(スリランカ):標高が低い場所で育ち、発酵が強いため、どっしりとしたスモーキーな味わいが特徴。スパイスやチョコレートとの相性が抜群

【上級編】気分に合わせて「ブレンド」を楽しむ

単一の茶葉でももちろん美味しいですが、慣れてきたら茶葉同士をブレンドすることで、お店のような複雑な味わいを作り出すことができます。

  • 爽やかな朝に(イラム 6:ディンブラ 4):紅茶本来の華やかさを感じるブレンド。カルダモンやフェンネル、柑橘系など、清涼感のあるスパイスと合わせるのがおすすめです。
  • 濃厚な夜に(アッサム 5:ルフナ 5):コクとスモーキーさが際立つ、どっしりとしたブレンド。シナモンやチョコレートを使った、甘く濃厚なアレンジチャイにぴったりです。

茶葉の個性を知ると、毎日のチャイ作りがもっと自由でクリエイティブな時間になります。ぜひお好みのベースを見つけてみてくださいね。

Information

チャイ向きの茶葉・まとめ

  • CTCタイプ(丸い粒状)
    特徴:短時間で強い渋みとコクが出る。ミルクに負けない力強さ。
    代表例:アッサム、ケニア、イラム/ジャパ
  • BOPタイプ(細かくカットされた茶葉)
    特徴:上品な香りと美しい抽出液の色が楽しめる。アレンジ向き。
    代表例:ディンブラ、ルフナ
  • おすすめのブレンド比率
    華やかで清涼感のあるチャイ:イラム(6) × ディンブラ(4)
    甘くスモーキーなチャイ:アッサム(5) × ルフナ(5)